「焼き魚で香ばしい煮物を作る方法」
今回は焼き魚の鯛をやわらかく煮る方法をご紹介したいと思いますので、煮物の献立や料理作りにお役立てください。
かたくなった焼き魚をやわらかくして食べる方法
結婚式の引き出物で鯛の姿焼きをいただくと、自宅に持ち帰ったときには身がパサパサしていてかたくなり、電子レンジで温めなおす場合には魚が大きて調理しにくいと思います。
ですが、鯛の身を小さく切り分けて煮びたしにしておくと、翌日の一品としても有効に使えます。
そして、前日に切り身をたくさん焼いたときなどにこの方法を使うと、焼きめの効果で香ばしい煮物に仕上がります。
また、鶏肉を一度焼いてから下ゆでした根菜類と一緒に煮ると、焼くことで余分な脂分が抜けてあっさりとした煮物が作れますので、参考にされてはいかがでしょうか。
焼き鯛の煮びたしレシピ
鯛は骨が太くてかたいですから、川魚のように骨までやわらかく煮て、材料全てを食べられる状態にはなりませんので、短時間でサッと煮上げてください。
(材料)
焼き魚、添え野菜、土しょうが
「煮汁の割合」(八方だしの応用)
だし | 16 |
醤油 | 1 |
みりん | 1 |
この割合で甘味が足りない場合は砂糖を加えてください。
■ 煮汁の割合は本ブログでご紹介しております「八方だし(8:1:1)」のだしを2倍の「16」にした分量です。
【関連】⇒「八方だしの作り方とコツ」
「簡単な作り方」
【1】最初に出刃包丁で姿焼きの鯛を、盛りつけやすい大きさに切り分けてください。
そして「16:1:1」の煮汁に土しょうがのスライスを加え、鯛の身を入れて、ひと煮立ちさせてください。
【2】次に、火を中火にしてアクを取り除き、約10分間コトコトと煮てから、自然に冷まして味をなじませると「煮びたし」の完成です。
■ 添え野菜は火の通りやすい、きのこ類などを焼き魚と一緒に加えてください。
そして、豆腐や青味野菜は煮汁を多めに作り、その煮汁を使って別鍋で煮ると、形が壊れず色鮮やかに仕上がります。
焼き鯛の煮びたし「ポイント」
焼き鯛には塩味がついていますので、煮汁はあまり濃くしないようにしてください。
そして、身には火が通っていますので、短時間でサッと仕上げていただくと簡単に作れます。
※ 鮎やあまごなどを煮びたしにする場合は塩を振らずに素焼きして、番茶でやわらかく煮てから濃いめの煮汁で長時間かけて仕上げます。
料理用語の「煮びたし」とは
煮びたしとは、たっぷりと合わせた薄味の煮汁で長時間、材料を煮含めた料理のことで、主な材料には鮎、あまご、もろ子などの川魚があり、一度素焼きにしてから調理します。
そして、煮びたしは本来、保存のために焼いて干した川魚の身をやわらかくもどすように弱火で煮る手法です。
■ 野菜を煮びたしにする場合は下ゆでするなどして、材料に火を通してから薄味の煮汁で短時間煮る、あるいは冷やした煮汁に浸け込んで味をなじませてください。
【関連レシピ】
煮魚を作るときの簡単な割合とコツにつきましては⇒「煮魚のコツ!酒と醤油の割合比率」に詳しく掲載しております。
今回は焼き魚の煮びたしをご紹介いたしましたが、同じ【16:1:1】の割合で寄せ鍋の万能だしが作れますので参考にしてください。
■ そのまま焼き物として温める方法とコツにつきましては⇒「焼き魚の温めなおし!香ばしく仕上げる3つの方法とポイント」に掲載しております。
【関連】
⇒「食材の下ごしらえ一覧」
■「八方だしを使った煮物一覧」
⇒「野菜の煮物レシピ」
⇒「魚介の煮物レシピ」
⇒「肉類の煮物レシピ」
⇒「煮物の雑学、豆知識一覧」
【参考】
和食調理にお役立てください。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。