春の煮物【ふきの色だし煮】
今回は春食材の「ふき」を色よく煮る手順を2つご紹介したいと思いますので、料理作りの参考にされてはいかがでしょうか。
春の食材、ふきを色よく煮る方法2つ
ふきの色だし煮「下処理工程」
【1】最初に、ふきを鍋に入る長さに切り分け、まな板の上で塩をまんべんなく振ってください。
そして、両手を広げてふきにのせ、手のひらで筋がもろもろとはずれるまで転がしてください。
このときの状態は、めん棒で生地をのばすときと同じで「板ずり」と呼ばれる調理法です。
【2】次に、塩、重曹(炭酸水素ナトリウム)または灰アク汁を加えた熱湯で色よくゆで、冷水であら熱を取ってから、ふきの両端から皮をむいてください。
下ゆでの詳しい内容につきましては≫「ふきの下ごしらえ方法とコツ」に掲載しております。
【灰アク汁の作り方】
ふきを煮る工程
合わせだしの割合
だし汁 | 500cc |
酒 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
薄口醤油 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ 1/4 |
砂糖 | 少々 |
ふきの色出し煮手順 ①
下ゆでしたふきを4~5㎝の長さに切り分け、煮立ちさせた合わせだしでさっと煮たあと、煮汁から引きあげてください。
そして、ふきと煮汁を別々に冷やしてから、ふきを戻して半日ていど味をなじませると完成です。
ふきの色出し煮手順 ②
ふきを手順①と同じ要りょうで切り分けて、水けをふき取ってから、冷やした煮汁で味を含ませると完成です。
■ 手順②は火にかけない分、煮汁の味がうすまりますので塩と醤油を少し増やす、または煮汁を半分に分けて浸け直してください。
ふきを2回に分けて浸ける方法を「二度浸け」といい、絹さや、うすい豆など、他の青味野菜でも使えます。
⇒ふきの料理内容を見る
【関連】
【参考】
≫だし、たれ、煮汁の割合50音一覧
≫煮物の語源、由来、雑学一覧
今回はふきの煮物をご紹介いたしました。
他の春料理につきましては≫「春の煮物や食材の下ごしらえに関連した料理内容一覧」に掲載しておりますのでお役立てください。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。