かぶの煮物「いこみ煮の作り方手順」
今回は蕪(かぶ)を六角形の釜に切ってから海老のすり身を詰める煮物をご紹介したいと思いますので和食調理にお役立てください。
この記事の内容を
かぶの煮物、海老いこみ煮
■射込む(いこむ)とは、ある食材の中に他の食材を詰めて調理した場合に使う料理名です。
かぶ釜の海老射込み煮の作り方
【1】最初に小かぶを六方にむいて釜を作ってください。
■ かぶ釜の切り方につきましては≫「かぶ釜の詳しい手順とコツ、六方むきで野菜の器を作る方法」に掲載しておりますので参考にしてください。
⇒「野菜の飾り切りとコツ一覧」
【2】次に、くり抜いたかぶ釜の中に薄く小麦粉(または片栗粉)をまぶして海老のすり身をしっかりと詰めてください。
そして、生の状態で吸い物だしにみりんを少量加えた中にかぶを入れ、海老のすり身がふくらまないよう中火の弱火程度の火加減で静かにコトコトと火を通してください。
■ このとき下ゆでをしない理由は食材の持っている甘みをいかすためで、ごく薄い味で仕上げる場合は吸い物だしのかわりに昆布だしで煮る方法もあります。
※ 濃いめの味にする場合は「八方だし」などで煮てください。
【関連】八方だしの簡単な作り方につきましては≫「だし汁とは!味つけに困ったときの対処法~八方だしの作り方とコツ」に掲載しております。
また、吸い物だしの簡単な割合につきましては≫「吸い物が美味しいと感じる塩分濃度の理由と簡単な割合」に掲載しておりますので参考にしてください。
そして、このときの煮る工程を蒸し煮にすると煮くずれしにくくなり、かぶを菊型に切って下部をくり抜くと菊花かぶの煮物が作れます。
■ 菊花かぶの切り方につきましては≫「菊花かぶの詳しい作り方手順と切り込みを入れるときのコツ」に掲載しておりますので参考にしてください。
【3】このあと、かぶに火を通した煮汁をキッチンペーパーや細かいザルで一度こしてから塩、薄口醤油などの調味料で味をととのえ、片栗粉やくず粉でとろみをつけて「あん」を作ってください。
そして、器に盛りつけて上からかけると「かぶの射込み煮の完成」です。
■ かぶに濃いめの味をつけたときは「あん」をかけずに盛りつけても大丈夫です。
そして、吸い物の椀だねとして使う場合は一番だしで作った吸い物だしを温めてお椀にはり、香りの柚子等を添えてください。
【あしらい関連】
⇒「菊人参の切り方手順とコツ」
■ 和食で使うことが多い、もうひとつの菊花かぶの切り方につきましては≫「前菜や焼き物のあしらいによく使う菊花かぶの切り方手順と切り込みのコツ」に掲載しております。
【関連】
⇒「秋の煮物レシピ一覧」へ
⇒「冬の煮物レシピ一覧」へ
⇒八方だしを使った煮物一覧
⇒「食材の下ごしらえ一覧」
⇒「野菜の煮物レシピ一覧」
⇒「魚介の煮物レシピ一覧」
⇒「肉類の煮物レシピ一覧」
⇒【煮物の語源、由来、雑学一覧】へ
【参考】
⇒「季節別、旬の食材一覧表」
⇒「煮物に役立つ飾り切り一覧」
⇒「料理別の煮汁割合一覧表」
煮物作りにお役立てください。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。