手がかゆくならずに済む里芋の下ごしらえ
今回は里芋の皮を包丁でむかずに下ゆでする方法の詳しい手順をご紹介したいと思います。
里芋の皮を包丁でむくと、手がかゆくなったり、芋が滑ってむきづらいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そのような場合の簡単な解決方法ですので、里芋の煮物を作られる際にお役立てください。
里芋の下ごしらえ【皮を包丁でむかない方法】
手がかゆくならずに済む下ゆで
【1】まず、里芋をきれいに水洗いして汚れや土を取り除き、芋の上下を少しずつ切り落としてください。
【2】次に、里芋の皮に薄い切り込みを、芋に対して十文字になるよう4か所入れてください。
■ この切り込みを入れる場合、芋の1か所だけに切り込みを入れて下ゆですると、皮をむくときにむきづらくなって手間と時間がかかりますので、必ず数か所入れるようにしてください。
■ そして、切り込みにはもう1つ方法があり、里芋に対して包丁を横向きに使って、皮の周りに筋を入れるように1周ぐっると切り込むやり方で、どちらか入れやすいほうで筋目を入れてください。
【3】このあと、皮付きの芋と数滴の酢を加えた水を鍋に入れて火にかけます。
■ 酢を加えるのは変色を防ぐための「色止め」ですので入れ過ぎないように注意してください。
そして、沸騰してから5分間そのままの状態で芋をゆでてから、冷水の中に落としてください。
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■ この下ゆで時間が短いと皮がむきずらくなりますので、沸騰してから5分はゆでてください。
また、鍋とコンロのバランスや芋の量で時間が多少変化しますので、5分で足りない場合はもう一度鍋に戻して芋をゆでてください。
【4】そして、この里芋の皮をバターナイフや竹串で軽くこするようにしてむくと、手がかゆくならずに簡単にむくことができます。
■ 芋を軽くゆでてることで、かゆみのもとになっているシュウ酸カルシウムという物質の働きがなくなるため手がかゆくなりません。
そして、かゆくなった場合の対処法は塩や酢で手を洗うとかゆみが和らぎますので参考にしてください。
※ ちなみに、手がかゆくなる原因はシュウ酸カルシウムという物質が鋭い形状をしており、これが手に刺さることでかゆみがうまれます。
【5】このあと、米のとぎ汁で芋がやわらかくなるまで下ゆでをしてください。
【6】そして、芋の中からサイズが大きいものを選び、竹串やつま楊枝が力を加えずに通るようになったところで鍋を火からおろしてください。
■ このときに芋の大きさが揃っている場合は良いのですが、小さいもので固さを見てしまうと、まだ大きいものには火が通っていないことがありますので、必ず大きいものを選んで串を刺すようにしてください。
【7】このあと、芋に染み込んだ米ぬか臭さを取るために、もう一度真水で軽くゆでると下ごしらえが完了します。
この芋を煮汁に入れて約30分間コトコトと煮ながら中まで味を染み込ませてください。
■ 煮汁の簡単な割合は、だし汁12に対して濃口醤油とみりんを各1ずつ加えて「12:1:1」の合わせだしを作り、その中に砂糖を0.5加えてください。
この割合で甘みが強い場合は砂糖の量を減らしてください。
【関連】里芋の煮物レシピ
今回は、手がかゆくならずに済む里芋の下ゆで方法をご紹介いたしましたが、色を白く仕上げたい場合は包丁で皮をむくようにしてください。
注:芋がぬめりでツルツルと滑りますので、皮をむく際には包丁に十分注意してケガのないよう煮物に仕上げてください。
里芋をとぎ汁でゆでる理由につきましては「里芋の下ごしらえ、とぎ汁を取り忘れた場合の方法」に掲載しております。
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【⇒煮物の雑学、豆知識一覧】
【参考≫】料理を作るときの調味料割合一覧
次回も料理作りにお役立ていただければ幸いです。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。