煮物の下ごしらえ「かぼちゃの下ゆで」
今回は煮物の中でも煮くずれしやすいかぼちゃの下ゆで方法をご紹介したいと思います。
かぼちゃは煮くずれるから難しい煮物と思われがちですがコツをつかむときれいな形に仕上がりますので参考にしてください。
かぼちゃの下ゆでをする際に気をつけていただくことは、
1、面取りをする。
2、かぼちゃを踊らさない。
この2つです。
この2つに気をつけていただくと煮くずれは防げます。
かぼちゃの下ごしらえ、煮くずれを防ぐ下ゆでの詳しい方法とコツ
注:かぼちゃは非常にかたいですから切る際は手をけがしないよう十分注意して下さい。
【1】かぼちゃを半分に割って種をスプーンなどで取り除いてください。
■かぼちゃは種を取るといたみやすくなりますから使う分だけ取るようにしてください。
【2】次に、食べやすく1口だいに切りわけてください。
皮はかたくて滑りやすいですから、切るときはまな板に皮目があたるようにしてください。
■このかたい方をまな板にあてて切るのは基本の切り方のひとつで、違う食材を例にあげると鮭を2枚におろして切り身にする場合でも、中骨がある方の身は皮よりもかたい骨を下にして切り、逆に中骨がついていない方は身よりも皮がかたいですから皮目を下にして切ります。
こうすると、やわらかい方から切りはじめますので包丁が入りやすく、きれいに切り分けられ、最後にかたい方を切りはなしますから安全です。
【3】このあと、種のついていた綿のようなやわらかい部分を切り落とし、皮を薄くむいてください。
皮つきでも大丈夫ですが、皮までやわらかく煮ようとすると時間がかかって煮くずれの原因にもなりますので薄くむいてください。
むきづらい場合は、かぼちゃを横向きにして削るように切り落とすと取れます。
また、皮目がくぼんでいて切り取りにくく少し残っている場合は、その部分が煮上がると鮮やかな色に仕上がりますから大丈夫です。
【4】そして、皮がむけたら「面取り」をしてください。
「面取り」とは、とがった角を包丁で少し切り落として煮くずれを防ぐ調理法のことで、これをしないときれいな形に仕上がりません。
むいた皮は細く切って面取りした部分と一緒に「かき揚げ」にすると無駄なく調理ができ、切り干し大根のように一度干してからさっと油で揚げて和え物に利用することもできます。
【5】熱湯に塩を少量加えて、かぼちゃをゆでてください。
塩の目安は水1ℓに対して塩が10g程度です。
(塩分濃度=1%)
このときに火が強いと形がくずれてしまいますので、かぼちゃが湯の中で踊らないように「中火程度の火加減」でゆでてください。
そして、ゆでる時間はかぼちゃの種類(西洋南瓜、菊南瓜、ぼっちゃんかぼちゃ等)や切り分けたときの大きさによって異なります。
■ かぼちゃの生はかたく感じますが芋類などに比べると火の通りが早く、ゆで上がりの目安は力を入れずに竹串がスッと通るくらいのやわらかさです。
このあと煮る場合はもう一度火を入れますので、ここではゆで過ぎないように注意してください。
また、煮汁に浸けて味を含ませる場合はしっかりとゆで、時間を節約したい方はポリ袋にかぼちゃを入れて空気の抜け道を作り、電子レンジで加熱しても下処理できます。
■ かぼちゃの下ゆでは面取りと踊らさないことの2つに気をつけていただくと、煮くずれせずにゆでられますので参考にされてはいかがでしょうか。
【関連】
かぼちゃの切り方につきましては≫「かぼちゃを四角く揃えて切る安全な方法と注意点」に掲載しております。
≫八方だしを使った煮物一覧
【参考】
今回は、かぼちゃの下処理をご紹介いたしました。
他のレシピにつきましては≫「本サイトの料理内容一覧」に掲載しておりますので、お役立ていただければ幸いです。
次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。